寒冷地でのエコキュートの選び方

コラム 2025.05.21

こんにちは。給湯1番(カジマヤ)です。

「寒冷地でエコキュートを導入したいけれど、どんな機種を選んだらいいの?」「凍結や効率低下の心配はないの?」そうお考えではありませんか?エコキュートは、電気と空気の熱を利用してお湯を沸かす、省エネ性能に優れた給湯器として人気ですが、特に冬の寒さが厳しい寒冷地では、その選び方に特別な注意が必要です。間違った機種を選ぶと、冬場にお湯切れを起こしたり、効率が著しく低下して光熱費が高くなったりする可能性があります。

この記事では、寒冷地でのエコキュート選びに失敗しないための重要なポイントと、寒冷地仕様エコキュートの具体的な特徴について詳しく解説します。この記事を読めば、ご自身の地域環境に合った最適なエコキュートを選び、冬でも安心して快適な暮らしを実現できるでしょう。寒冷地でエコキュートの導入や買い替えを検討されている方、現在のエコキュートの性能に不安がある方、そしてより賢くエコキュートを活用したいすべての方に読んでいただきたい内容です。

寒冷地でのエコキュート選びの重要ポイント

寒冷地でエコキュートを選ぶ際には、凍結対策、低温時の給湯能力、そして設置環境への配慮が特に重要になります。これらのポイントを押さえることで、冬でも安定した給湯と効率的な運転が期待できます。

「寒冷地仕様」のエコキュートを選ぶ

寒冷地でエコキュートを導入する上で最も重要なのが、「寒冷地仕様」のモデルを選ぶことです。一般地仕様のエコキュートは外気温が-10℃程度までしか対応できないのに対し、寒冷地仕様はより低い外気温に対応できるように設計されています。

気温がマイナス20℃以下でも運転可能な性能

寒冷地仕様のエコキュートは、一般的に外気温が-20℃から-25℃まで対応できる機種が多く、極寒の環境下でも安定してお湯を沸かすことが可能です。これは、ヒートポンプユニットが低温環境下でも効率よく熱を吸収できるよう、コンプレッサーや熱交換器の性能が強化されているためです。具体的には、大気の熱を取り込む効率を高めるための特殊な冷媒回路や、低温時の除霜運転の最適化など、様々な工夫が凝らされています。

ただし、外気温が-20℃を下回るような極めて厳しい地域では、貯湯ユニットを屋外に設置することが困難になる場合があり、メーカーによっては屋内設置を推奨しているケースもあります。ご自身の地域の最低気温を事前に確認し、対応可能な機種を選ぶようにしましょう。

凍結防止機能の強化

寒冷地仕様のエコキュートには、給湯器本体や配管の凍結を防ぐための機能が強化されています。

  • 凍結防止ヒーター内蔵: ヒートポンプユニットや貯湯ユニット内部、配管の一部に凍結防止ヒーターが内蔵されており、外気温が一定以下になると自動でヒーターが作動し、凍結を予防します。
  • 自動ポンプ運転(循環運転): 一部の機種では、外気温が低いときに浴槽の残り湯を循環させることで、風呂配管の凍結を防ぐ機能も搭載されています。これは、フルオートタイプのエコキュートに多く見られます。
  • 除霜運転の最適化: ヒートポンプユニットの熱交換器に霜が付着すると効率が低下するため、寒冷地仕様ではより頻繁かつ効率的な除霜運転が行われます。これにより、安定した給湯能力を維持します。

これらの機能により、凍結による故障リスクを大幅に軽減し、冬でも安心してエコキュートを使用することができます。

タンク容量の選び方

エコキュートは、作ったお湯を貯湯タンクに貯めておく仕組みです。寒冷地では、冬場は水温が低いため、同じ量のお湯を使うにも、より多くの熱量が必要となり、効率が低下する傾向があります。また、来客やライフスタイルの変化によって急にお湯の使用量が増えることも考慮し、余裕を持ったタンク容量を選ぶことが重要です。

家族構成と使用状況を考慮した選定

一般的な目安としては、3~5人家族で370L、4~7人家族で460Lが推奨されますが、寒冷地では冬場のお湯の使用量が増える傾向があるため、ワンランク上の容量を選ぶのが安心です。例えば、4人家族でも冬場に浴槽のお湯を頻繁に入れ替えたり、シャワーを長時間使う習慣がある場合は、460Lを検討する価値があります。

家族人数 一般地での目安 寒冷地での推奨目安
2~3人 300L前後 370L
3~5人 370L 460L
4~7人 460L 550L以上

エコキュートのAI学習機能は、お湯の使用量を学習して効率的な沸き上げを行いますが、冬場の急な寒波や来客でお湯の使用量が一時的に増えることもあります。タンク容量に余裕があれば、そうした状況でもお湯切れの心配が少なくなります。

高圧給湯タイプも検討

シャワーの勢いを重視する方や、2階にもお湯を供給したい場合は、「高圧給湯タイプ」のエコキュートを検討しましょう。一般的なエコキュートよりもパワフルな水圧で、快適なシャワータイムや同時給湯を実現します。寒冷地では、お湯が冷めやすい傾向にあるため、スムーズな給湯はより重要になります。

設置場所と防雪・除雪対策

エコキュートの性能を最大限に引き出し、トラブルを防ぐためには、設置場所の選定と適切な防雪・除雪対策が不可欠です。

積雪・凍結対策を施した設置場所

ヒートポンプユニットは、空気中の熱を効率よく取り込むために屋外に設置されますが、積雪や風雪によって吸い込み口や吹き出し口が塞がれると、運転効率が低下したり、故障の原因になったりします。

  • 基礎工事と架台: 積雪の多い地域では、ヒートポンプユニットの基礎を高くしたり、専用の架台を使用したりして、雪で埋もれないように設置します。地域の最大積雪量を考慮した高さが必要です。
  • 防雪フード・防雪カバー: 横からの吹き込み雪や積雪を防止するために、防雪フードや防雪カバーの設置も有効です。
  • 風向きの考慮: 冬場の卓越風(一番強く吹く風)を避けるように、建物の東側や南側など、風当たりの少ない場所に設置することも重要です。
  • 除霜水の排水対策: エコキュートは霜取り運転を行う際に水(除霜水)を排出します。この水が凍結して周囲を滑りやすくしたり、隣地へ流れ込んだりしないよう、適切な排水処理を計画する必要があります。凍結防止のための排水経路の確保や、砕石などを敷く対策も有効です。
塩害対策も必要に応じて

海岸線に近い地域では、潮風による塩害対策も必要です。塩害地仕様のエコキュートは、腐食に強い素材や防錆コーティングが施されており、本体の耐久性を高めます。海岸から1km以内が一般的に塩害地とされていますが、風向きや地形によって内陸でも影響を受ける場合があるため、事前に確認が必要です。

搭載機能の検討

最新の寒冷地仕様エコキュートには、省エネ性能を高めるだけでなく、日々の暮らしをより快適にするための様々な便利な機能が搭載されています。

AI学習機能による省エネ運転

多くのメーカーの寒冷地仕様エコキュートに搭載されているAI学習機能は、家族のお湯の使用パターンを学習し、最適な湯量を予測して沸き上げを自動で最適化します。これにより、寒い時期でも無駄な沸き上げを抑え、電気代の節約に貢献します。

太陽光発電連携機能

太陽光発電を導入しているご家庭では、昼間に発電した余剰電力をエコキュートの沸き上げに活用できる「昼間シフト機能」や「ソーラーチャージ」といった機能が搭載されたモデルがおすすめです。夜間の安い電力に加え、昼間の自家発電を有効活用することで、さらなる光熱費削減が期待できます。

災害時にも役立つ機能

寒冷地での災害は、生活への影響が大きくなります。エコキュートは貯湯タンクにお湯を貯めているため、断水時にはタンク内の水を生活用水として利用できます。一部の機種では、地震警報と連動して自動で満水まで沸き上げを行う「災害時沸き上げ機能」も搭載されており、いざという時の備えとして安心です。

まとめ

寒冷地でエコキュートを選ぶ際には、「寒冷地仕様」であることはもちろん、対応可能最低外気温の確認、余裕を持ったタンク容量の選定、適切な設置場所と防雪・除雪対策、そして省エネや快適性を高める搭載機能の検討が重要です。特に冬場の安定した給湯と効率的な運転は、快適な暮らしに直結します。

エコキュートは長期にわたって使用する設備ですので、初期費用だけでなく、ランニングコストやメンテナンス性も考慮し、ご自身のライフスタイルや地域の気候条件に最適な一台を選ぶことが大切です。迷った場合は、寒冷地での施工実績が豊富な専門業者に相談し、適切なアドバイスを受けることを強くおすすめします。

三島市、長泉町、清水町、函南町、裾野市で給湯器・エコキュートを検討している方は、是非この記事を参考にしてください! 三島市、長泉町、清水町、函南町、裾野市で給湯器・エコキュート交換は給湯1番(カジマヤ)にお任せください!!

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